ワークショップ3日目

今日の秋田は暑かったですね。
ガラス工房の温度はこんな感じで、作家さんもスタッフも汗だくでした。



本日前半は高橋さんから。
今日のお題は、てっぺんに丸い取っ手がついた壺のような物。
底の部分がちょっとだけ横にはみ出していて、かわいらしい形です。



こういった形の物は、まず口の部分を作って、取っ手を作って、
本体を作ったら全部を合体させます。
ですが、本体を作っている間に口の部分と取っ手が冷めてしまわないように
500度以上でキープしておかなければなりません。
600度以上になると今度は曲がって来てしまうので、上がりすぎないようにも
しなければなりません。
そうして、割れないように、曲がらないように、そして、合体させる為に
部分的に温度を上げてくっつけられる温度にとコントロールしながら
作品を作り上げていくのです。
言葉でいうと簡単なんですが、
温度やタイミングは見た目ではわかりにくいので、ほとんど感です。


そして後半は大村さん。
こちらも二つの固まりを合体させる作品ですが、
今度は“くっつけた後ねじって曲げる”といった形になります。
ガラスの温度が低いと、固くて曲げることが出来なくなりますし、
ガラスを柔らかくしすぎると全体の形が崩れたり、間の伸びた感じになってしまいますので
やはりタイミングが重要になります。
 


しかもやっぱり大村さんなので、ガラスはゴリ巻き(ガラスを竿にたくさん巻き取ること)。
それも二本同時進行です。
大きな物を作る時は、たくさんのアシスタントの手を借りて
共同作業で行います。
メインの作家が指示を出すことも大事ですが、アシスタントもそれぞれ動きとか
タイミングをはかって作業しなければうまくいきません。
大変ですね。


実は今回集まっていただいた4人の作家さん達は、初対面ではなくみなさん顔なじみ同士でした。
同じ職場の江川野さんと三浦さんはもちろんですが、他のワークショップに
参加していたり招待作家だったりと、そういった意味では共同作業は多少やりやすかったかも知れません。


そして、高橋禎彦さんは一足早く今日でお別れです。
どうしても他の予定があって、今日までのスケジュールでお願いしていたのでした。
残念ながら、フェアウェルパーティーにはご参加いただけませんが、
クイズ大会(仮称)用の景品はしっかり作っていただきましたので、お楽しみに。
高橋禎彦さん、ありがとうございました。


/篠崎