ギャラリーコンサート

どうも。
ゲリラギャラリーコンサート(←言いづらい(^^;)の仕掛け人、スタッフ高橋です。
コンサートは9月1日(土)・2日(日)の2日間、午後1時半頃から30分間くらい行われましたが、
聴いてくださった方はいらっしゃるでしょうか?
ちなみに、ピアノを弾いていたのが私で、私の音楽仲間でフルートの方と2人で、ガラスにこだわった選曲でお届けしました。
来られなかった方のために、セットリストをご紹介しましょう。


TSUNAMI
まずは、歌詞に「ガラス」が入っている曲から。
2番の歌詞に「ガラスのような恋」、「鏡のような夢」、と、ガラスに関係あることばが2つ入っています。
この曲では、ガラスが「透明で、はかなくて、懐かしいもの」として歌われているのだと思いますが、
ガラスって、こんなふうに、透明で、はかなくて、涼しげで、きらきらしていて、というイメージがあると思います。
なのに、あきた GLASS FESTA のポスターは、毎年、「赤」です。
ポスターは、ガラスコースの学生さんがデザインしています。
私は、ガラスの素人なので、皆さんと同じく、ガラスは涼しげなもの、というイメージがあったので、
当然、ポスターも涼しげなものになると思っていました。
でも、ガラスコースの学生さんは、毎年、赤いポスターをつくるのです。
そう、学生さんがいちばん伝えたいガラスのイメージは、「熱い」なんですね。
それは、ワークショップをご覧になっていただけば、すぐにわかると思いますし、否応なしに「実感」していただけると思います。


「ヴィードロ・トイズ〜ナイチンゲール
中村由利子さんという、作曲家でありピアニストでもある方の「風の鏡」というアルバムから、2曲をメドレーでお送りしました。
アルバムのタイトルに、すでに「鏡」という、ガラスに関係あることばが入っていますね。(ちょっとこじつけですが(^^;)
「ヴィードロ・トイズ」はピアノソロの曲で、日本語に訳すと「ガラスのおもちゃ」ですね。
この曲は、中村さんによると、
「子供の頃とても大切にしていたけれど、いつの間にかなくしてしまった、そんなはかなくて美しいものたちへ愛をこめて作った曲」
とのことです。
とてもノスタルジックで美しい曲なのですが、この曲のイメージを、展示会場の中から、私の感じるままに選んでみました。
伊藤嘉輝さんの作品。
このブログを過去にさかのぼっていくと写真が載っていますが、本当に、言いようのないノスタルジーを感じるんですよね。
ナイチンゲール」は、「おとぎ話に出てくるような、月夜の深い森の中から聴こえてくる、鳥の歌」をイメージした曲だそうです。
この曲のイメージも、会場内で探してみました。
西山雪さんの緑のお皿や、梅本幸江さんのメルヘンチックな作品がぴったりだな、と私は感じました。
来られる方は、あとでじっくりご覧になって、皆さんなりのイメージをふくらませてみてください。


「アメージング・グレース」(クリスタルフルート)
ここで、ガラスの笛、「クリスタルフルート」をご紹介しました。
こんな笛で、妖精の笛みたいでとってもかわいいんですが、
ただの筒に穴を開けただけの構造をしているので、きれいな音を出すのは、フルートの専門家でも、ものすごく難しいんです。
そして、このコンサートで使ったピアノは、漆のピアノ。
美術工芸短期大学に寄付されたピアノに、漆コースの学生が装飾を施した、素敵なものです。
というわけで、ガラスの笛と漆のピアノで、短い曲をお届けしました。


瑠璃色の地球
この曲も、歌詞に「ガラス」ということばが入っています。
2番のサビの部分で、「ガラスの海の向こうには」と歌われていますね。
そして、題名の「瑠璃」、これも、実は、ガラスのことで、
普通はラピスラズリのことを指しますが、ガラスの古い言い方でもある、とちゃんと辞書に載っています。
ちなみに、「瑠璃も玻璃も磨けば光る」という言葉がありますが、
「玻璃」というのも、普通は水晶のことですが、ガラスのことも指したそうです。
他に、ガラスの別名としては、「ビードロ」というのもありますね。
室町時代末期から江戸時代に使われた言葉だそうです。
それから、「ギヤマン」もそうですね。
これは、江戸時代にダイヤモンドのことをギヤマンと言っていて、
ガラスを切って細工するのにダイヤモンドを使ったことから、ガラス製品のことも指すようになったとのことです。
ちなみに「ギヤマン」というのは、オランダ語の「diamant」あるいはポルトガル語の「diamante」から来ているそうです。
などと豆知識を披露しつつ(^^;、お届けしました。


「夢はひそかに」
さて、そろそろネタがつきてきたかと思いきや、そんなことはありません。
私のない知恵を絞ってあれこれ考えたところ、ピーンとくる曲を見つけました。
「ガラス・・・ガラス・・・ガラスの靴?・・・あっ!シンデレラ!!」
というわけで、ディズニー映画の「シンデレラ」で使われている曲の中からお届けしました。
シンデレラは、王子様と結ばれて幸せになるわけですが、
ディズニー映画で描かれているシンデレラは、ただだまってそれを待っていたわけではありません。
シンデレラは、「夢を信じ続ければ、いつかきっと虹の架け橋がかかる」と信じていました。
そして、夢がかなったんですね。
この曲は、そんな、シンデレラの想いを歌った曲です。
そして、私たち実行委員の夢は、この秋田に、ガラス文化が花開くことです。
そんな夢を信じながら、演奏させていただきました。
(きれいにまとめました(^^;)


という内容でした。
何の宣伝もしなかったので、聴きたかった!という方には申し訳ありませんでした。
宣伝をしなかったのは、ちょっとした迷いがあったからでした。
皆さん、ガラスの展示を見に来てくださるのに、そこでコンサートをやるのは、自己満足なのではないか?と。
展示会場でコンサート、というのはよく聞く話ですが、プロや一流のミュージシャンを呼んでいる場合が多いので、
このように、実行委員自ら、たまたま趣味で音楽をやっているからって、コンサートをやってしまうなんて、どうなんだろう?と。
そんなわけで、今回、試験的に、宣伝をしないでやってみたわけです。
ですから、聴いてくださった方も聴かなかった方も含めて、皆さんのご意見が本当に聞きたいです。
あきた GLASS FESTA のHPに載っているアドレス宛てにメールを送っていただいてもいいですし、
会場で直接アンケート用紙に書いていただいても結構ですので、どうぞご意見を聞かせてくださいね。