ワークショップ3日目

本日午前中は大村俊二さんの“限界ブロー"。大村さんはおそらく吹きガラスでは日本一大きな作品を作る人で、ガラスを限界まで巻き取って、限界まで重くて大きな作品を作るという、日本の吹きガラス界ではちょっと有名です。ただ、残念な事に、会場である学校の溶解炉とグローリーホールのサイズがそれほど大きくないので、ここにある設備で限界に挑戦です。

巻き取ったガラスは数kgから数十kgにもなり、竿の先についているので一人ではとても持ち上がりません。左右に一人ずつ補助を付け三人で持ち上げたり、熱よけのアシスタントもたくさんつけて、かなりの人数でのデモンストレーションになりました。

そして、にっこり笑ってカメラ目線なのは辻野さん。午後は手のひらサイズの秋田犬を数匹作って、大きな壷(?)にくっつけるという、こちらも大村さんに負けず劣らず大掛かりな作業になりました。しかし、残念な事に、仕上がり間近で2匹目の秋田犬をくっつけた直後、壷の側面が割れてしまいました。大きな作品でさらに別のパーツを付けるとなると、早く冷める所とそうでない所が出来て、温度管理が非常に難しくなります。先日も書きましたが、500度以下になると割れてしまうので、今回のように壊れてしまったという訳です。作品は完成しませんでしたが、残った小さな秋田犬は、ももさだ展示会場でご覧いただけると思います。

<篠崎>