ワークショップ2日目

ワークショップ二日目、平日にも関わらずかなりのギャラリーの数でした。これにはちょっとビックリです。
午前中は和田さんのデモンストレーション。大きなひまわりを作りました。

ひまわりの中の部分の模様に使ったのは、バーベキュー用の網。ガラスを直接手で直に触って成形する事が出来ないので、いろんな道具を駆使して形を作ったり、テクスチャを出したりします。花びらも一つ一つ付けてかなり大きな花になりました。予定では花だけのはずだったのですが、小牟禮先生の入れ知恵(?)で茎と葉っぱも付ける事に。
これがまた昨日の辻野さんのデモと同じく、“キープ”が必要だった為、最後はかなり大騒ぎで盛り上がりました。

午後は坂田さん、オーバーレイという透明のガラスに色ガラスを被せるテクニックを使って作品を作りました。私は坂田さんとは以前から知り合いだったのですが、今日はいつになく緊張しているようでした。一つ目が出来上がって、2つ目も完成間近という時、またもやトラブル発生です。ガラスを柔らかく焼き戻している最中に吹き竿にアシスタントが接触して、グローリーホールの扉にくっついてしまいました。成形する為に柔らかくなっていたガラスは当然ぐにゃりと曲がってしまい、残念ながら完成する事は出来ませんでした。
 
先日の記事にも書きましたが、大きな作品を作るとなると、作家さん一人では手が足りません。作業中のガラスの温度は600〜1000度前後にもなり、作品が大きくなると手をかざすだけで熱くなります。ですので熱よけの板をかざす為のアシスタントを付けたり、他にも竿をまわす人、グローリーホールの扉を開ける人、ブロワーの代わりにブローをする人等、ポンテを取る人など、作品が大きくなればなる程人手が必要になりますし、チームワークも重要になってきます。
ですが、今回4人の招待作家さんはここで作業するのは初めてですし、初対面の人同士でアシスタントも務める事になります。しかし、それがワークショップの醍醐味で、見に来ていただいたお客さんも、作家さん、アシスタント本人にもとても新鮮なのです。
 
<篠崎>